日常生活で使える心理学テクニック。心理学を応用して恋愛・ビジネス・人間関係を良好にする方法を簡単な説明と共にご紹介しています。詳しい解説については、個別の記事をご覧ください。 ポジティブ心理学の入門として人気のセミナー。セリグマン教授が伝える「幸福度を高める3つの生き方・働き方」を理解し、実証ベースの手法を演習します。ビジネスパーソンの新しい教養としての心理学に関心のある方に最適です。 あなたは「心理学」という学問についてどのようなイメージを抱いていますか?ひょっとしてこのようなものではありませんか。ひとつでも当てはまるものがある人は心理学を大きく誤解しています!!なぜなら、心理学を学べば「心が読める」ようになるわけではありません。そんなことができるなら世の中のトップは心理学者だらけになってしまいます。「カウンセラー」にはならない人、できない人だっています。手法もさまざまですし、一概に言えません。「精神分析」なら尚更、限られた一部の人しかできません。「人を占うことができる」のは占い師の仕事であり、心理学ではありません。似たようなものに、精神分析の中で夢解釈がありますが、それは占いとは全く異なるものです。そして、このような誤解を解くために、心理学部卒の私が、ざっくり「心理学とは何か」について紹介していきます。それではさっそくみていきましょう。目次です心理学とは,近年は感情や意思に関する研究も進んでいますが、もともと心理学は現在の脳科学に近かったです。「科学」とは科学的手法をとるということです。具体的には、心理学の英訳である「psychology」は、「サイコロジー」と一般的に発音しますが、もとは「pshtche(プシュケ)」と呼ばれる古代ギリシャ語からきています。このプシュケは「呼吸」という意味です。古代ギリシャでは、死んだ人は口や傷口から息を吐くように霊魂が抜け出して亡霊になると考えられていました。そして、呼吸をしていることが生きていることの象徴であり、呼吸をしないということが死でした。そこから転じて、「心」や、「魂」といった意味合いも含むようになりました。それに理論や法則を表す「logos(ロゴス)」が加わることで「心の理論」という意味の「サイコロジー」が生まれました。このプシュケはソクラテスはじめ、多くの哲学家によって思索されてきましたが、その後長らくキリスト教の支配により、学問の発展はしばらく止まりました。再び心について議論されるようになってきたのは、近世、ルネサンスの後です。しかし、心理学は、物理学や天文学などの自然科学とは違って、客観的なものさしがありません。たとえばメートルであったり、グラムであったりです。今の気分を表す単位なんてありませんよね?80元気とか、300悲しみなんて言葉はありません。だから心理学には、心をものさしではかる(定量化といいます)するために苦難の道のりがありました。哲学は科学とはみなされていないのです。占いもそうです。当時、自分の心を知るためには、自分で主観的に考える(内観)しかなかったのです。それが、19世紀になって生理学が発展したことでこれと融合、はじめて心理学実験室が誕生します。そこから(機能主義や行動主義、認知革命など色々あって、現在の心理学の分野になりました。これらの話はちょっとややこしいので別の機会にします。次は現代の心理学の分野についてみていきます。心理学の分野は大きく分けて「基礎心理学」と「応用心理学」のふたつがあります。これは「どちらが偉い」とかそういう話では全くなくて、基礎心理学が発見した研究成果を、応用心理学で使っていくという話です。基礎心理学は、応用心理学よりも日常生活で実感しにくい部分がありますが、応用心理学があるのは基礎心理学のおかげです。脳が世界をどのように認識(認知)しているかを研究するのが認知心理学です。「効果的に記憶をするには?」とか、「うっかりミスをなくすには?」などについて実験的に研究をしています。何かを推測したり、直感に従ったりといった行動についても研究が進んでいます。人の心について研究するのが心理学ですが、感覚についても研究しているのが感覚心理学です。たとえば手の感触や、熱さ、寒さ、などは感情というよりは、感覚です。感覚ということは、何か(刺激)を受け取る仕組みがあります。その仕組みを明らかにしていくのも感覚心理学の内容のひとつです。「どこから痛みを感じるの?」「視覚のメカニズム」などについて研究しています。神経やホルモンなどといった脳やその他の働きについて研究するのが生理心理学です。「人の心はどこにあるの?」というのはなかなか難しいテーマですが、少なくとも脳を含めた身体が大きく影響していることは確かだとされています。脳波を計ったり唾液を採取したり、脳科学的な部分も多い学問です。心は数字にできないという話をしましたが、実際にホルモンや脳波の量を計るというのは、心理学において数字を見ることができるため非常に重要です。テレビやインターネットなどで「つり橋効果」や「集団極性化」というような用語を耳にしたことはありませんか?実はこれらは社会心理学の専門用語なのです。社会心理学では「人と人とのコミュニケーション」を軸に、1対1の関係から、組織やグループ、集団、文化まで取り扱います。社会心理学の「社会」とは、私たちは、自分以外の人とのかかわりの中で暮らしています。そこで、多かれ少なかれ他の人の影響を受け、また他の人へ影響を与えています。社会心理学では自分について特に、「様々なところで見聞きする分、誤解をしている人も多く大変です。この本のような実験もあるにはありますが昔の話です……。私は大学で社会心理学を専攻していたので、詳しくお話することができます。興味のある方はこちらの記事もどうぞ。続いては応用心理学の分野について紹介していきます。応用心理学とは、基礎心理学の知見を活用して、より日常と結びついた研究を行います。近年では基礎心理学と応用心理学の境界が曖昧になってきているので、あまり分ける意味もないと言えばないのですが、「分野」と表現した以上はそれぞれ簡単に分けて説明したいと思います。発達心理学とは、人生におけるさまざまな能力の発達について扱っています。ここでの「発達」とは、この発達は、生まれてすぐの赤ちゃんだけではありません。これらの「発達」について学ぶのが発達心理学です。「どうして赤ちゃんは言葉を話せるようになるの?」といったものから「どうして赤ちゃんはかわいいの?」といった素朴なものまで、発達に関するさまざまな疑問について研究をしています。私たちがこの文字読むことができるのは、ほとんどの場合学校教育のおかげです。その学校は、友達付き合いや、空き時間の過ごし方を通して、現在の自分の性格を形作っています。教育心理学はそんな特に、評価や適応については、教職員(学校の先生)などの教育分野に大きく関係します。これからの教育を変えていくのは、教育心理学の研究かもしれません。最後になりますが、心理学を紹介する上で欠かせない分野があります。それが臨床心理学です。「臨床」とは生きるうえで発生するさまざまな危機について実践を通じて研究していくのが臨床心理学です。たとえば学校に行きたくないという気持ちや、会社で思うように行かないなどの心の悩みです。また、精神疾患であるうつ病などについても研究をします。数年前に流行ったアドラーも臨床心理学に入ります。臨床心理学を学ぶには、実践を伴うので、机上の空論で終わらせずに、どんどん外へ出てチャレンジしていく気持ちが必要です。いかがでしたでしょうか。心理学に対する誤解が少しでも解け、さらに知りたいという気持ちになっていただけたら幸いです。もちろん、他にも心理学の専門分野は数多くあります。興味のある方は調べてみるといいかもしれません!日々の生活によりよいをノリとても参考になりました!ありがとうございました社会心理学、行動心理学を学んでみたいと思い、社会人向けの修士コースがないかなと探していてこちらにたどりたきました。他の記事も拝読させていただきます。コメントありがとうございます!他にも「こんな情報がほしい」ですとか「この話題について聞きたい」などあれば遠慮なくコメントしていただけましたら幸いです。他の記事も読んでいただいてありがとうございます!今後もゲームと心理学の話題を多く取り扱っていく予定ですのでそちらもご期待ください。
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