みなさんこんにちは、ライターの石田です。私が落ちこぼれ始めたのも、思えばこの関係代名詞のせいだったと考えると、何とも言えず感慨深いものがあります。なぜこんなわけのわからない修飾の仕方をするのか、そこのところが理解できずに、英語が嫌いになったのです。1人でも多くの方に、私のように英語で嫌な思いをしないでほしいと願っています。今回は、やや上級の関係代名詞と思われている “whose”, “what”, “前置詞合体型”の使い方を詳しく解説していきましょう。The book(その本)このように、日本語にない形だからこそ、関係代名詞は使いにくいのです。関係代名詞を理解するには、「格」という考え方が大事になります。おさらいになりますが、「格」とはなんだったでしょうか? 英語では“case”といい、「主格」は、関係代名詞の前に来る名詞(または言葉のかたまり)が、関係代名詞の後ろに来る動詞の主語になるという役割を持っているという意味でした。(このような前に来る言葉のことを「先行詞」と言う事もあります)“who” の前に来ているのは “the girls” です。ですから、後ろの動詞 “be standing” の主語は “the girls” であるという事になります。後ろに来る動詞は、先行詞に従って変形します。今回は主語が “girls” と複数形なので、“be” は “are” になっています。(3)の場合は、前に来る名詞が “the man” と三人称単数なので、動詞は “has” と三単現になっています。「目的格」は、前に来る言葉が、後ろに来る動詞の目的語という役割を持っている(4)は、動詞 “make” の目的語が、前に来る名詞 “table” なので、目的格の関係代名詞であり、口語では省略可能になります。“Whose”は「所有格」という格を持つ名詞を説明する関係代名詞です。「格」が名詞の役割のことだとすると、「所有格」とは、どんな役割でしょうか?「所有格」は、前に来る名詞が持つ役割が、The man(その男性)“whose” を使った句(名詞の固まり。今まで上げたものは全て句です)は、“who”で置き換えることが可能です。The man →The man また、“who” という文字面からすると不思議ですが、“whose” は人以外のものも説明することが出来ます。The house(その家)このように、人の所有物や、ものの備える設備などを説明するのが “whose” の仕事です。ところで、「whoseを使った句はwhoに置き換えられる場合がある」と書くと、なら “who” だけでいいじゃないかと思われそうです。その通りの部分もありますが、“whose” を使いたい場面も出てきます。「男性」は「名前」の所有者ですので、「所有格」の “whose” を使います。この文を “who” を使って表現すると、となり、意味が変わってしまいます。このように、所有を表わす “have” のような動詞で訳しにくいものは、“whose” の使いどころと言えるでしょう。感覚としては、前に来るものの「所有しているもの・性質」を強調したい時に使います。自ら使う頻度はそう高くはないのですが、見たり聞いたりする機会は多いので、覚えておく価値はあると言えるでしょう。関係代名詞は、前に来る言葉と後ろに来る言葉に関係を持たせる力を持った言葉です。“what”は、この「前に来る言葉(先行詞)」と “which” とを一人で兼任してしまう、独特の性質を持っています。このように、長い先行詞(前に来ている言葉)を省略し、端的に言い表すために使われます。“what”に関しては、動詞について考えるとき、「他動詞」と「自動詞」に分けるという考え方を聞いたことがあるかと思います。「他動詞」は、目的語(動作の客体)がなければ使えません。例えば(10)の文を、「コンピューター」を中心に書き換えてみましょう。the computer(そのコンピューター)このように書き換えることが出来ます。“buy” は他動詞ですから、本当は “buy it” のように目的語をつけなければ使えません。ですが、上記の通り、関係代名詞を使った句(文になっていない、単語の固まりのようなもの)では、“buy” だけで終わっても大丈夫です。これは、“which” が目的語の代わりになっているのだと言われています。それに対して「自動詞」は、目的語(=動作の客体)なしに使うことが出来ます。ただし「自動詞」が目的語を取る場合は、「前置詞」を挟まなければいけません。では、(14)の例文を、「その空」に注目して説明してみるとどうでしょうか。The sky(空)このように、「ある1点」を意味する前置詞atが最後に残ります。説明のために前置きが長くなりましたが、「前置詞合体型」について見ていきましょう。“live” は自動詞なので、この前置詞 “in” は省略が不可能です。この文を、「家」を中心に説明しなおしてみましょう。The house([特定の]家)関係代名詞を使って変形しても、自動詞 “live” の後の前置詞 “in” は省略できません。となります。ここで、関係代名詞がなぜ代名詞と呼ばれているかを思い出してみてください。前に来る言葉の代わりになるからです。今回の “which” の前には “the house” しかありませんから、当然この “the house” の代わりになっていると考えられます。このような場合に、末尾に来ている前置詞 “in” を、“which” の前に持ってくることが出来ます。“in which” は、“in the house” の代わりをしているのです。これが「前置詞合体型」の正体です。長々と説明しておいて恐縮ですが、私はこんな形をほとんど使ったことがありません。煩雑過ぎて経済的ではないからです。ニュースなどを読んでいて一部の書き言葉で出てくる程度です。気をつけなければいけないとすれば、こういう形のとき、関係代名詞の “who” は、“whom” に変形するということです。前回説明した “who” が目的語という役割を与えられている時の形です。The person([特定の]人)このとき “who” は、直前の言葉である “the person” の代わりになっています。“the person” は “send(送る)” という動作の客体(=目的語)ですから、この “who” は目的格の役割を背負っています。そこで、とすることもできます。さらに、末尾に残ってしまった “to” を関係代名詞の前に持ってくることでと3段階に変形させることが出来ます。“to whom”のような「前置詞合体型」を使った文は、とても硬い書き言葉になります。ですから、(21)のような言葉を口から反射的に出せる必要はありません。ただ、見かけたときに慌てない必要はあるかもしれません。硬い文章を読んでいる時に「前置詞合体型」が出て来たら、(19)~(21)で取り上げたこの3段階の変形を思い出して、わかりやすい形に直して考えてみてください。ですから、仮に今使いこなせなかったとしても、落ち込む必要は全くありません。使用頻度はそう高いものではありませんから、もし学習される際には、今回説明させていただいた「仕組み」を上手く利用して、複雑なシステムを頭の中で整理してみてください。次回は、実際の会話や文章の中で、関係代名詞を実践的に使うテクニックについてご紹介します。Please SHARE this article.東京外国語大学大学院所属。慶應義塾大学文学部卒。英語に関する最新記事を英語に関する最新記事をメールアドレスを登録すると、すぐに使える英会話フレーズ集などメールアドレスを登録すると、
matsu1738 . All Rights Reserved. 「関係代名詞のthatは存在しない」、この衝撃的な命題を信じますか?thatを と捉えることで、「関係代名詞thatにおける例外」が全て解決できてしまいます。言語事実に基づきながら「関係代名のthatの真相」を紐解きましょう。 前回の基礎的な関係代名詞から今回はレベルアップ! やや上級の関係代名詞とされる “whose”, “what”, “前置詞合体型(in which, to whomなど)”の使い方を解説致します。英語にはなぜこのような修飾法が存在するのか...を考えてみることで、関係代名詞への理解を深めることができるはずです。 一般に、人を説明するときには“who”の方が好まれるようです。とはいえ、「迷ったらthat」で大丈夫です。The glass(そのコップ)The bill(その請求書)となります。他にも(多くの観光客が訪れる町)(私が作った机)The man.(その男性)他にも、(かつてよくそのゲームをプレイした女の子)(その映画を見た友達)などがあります。このように、“which” はモノ・コト、“who” は人を説明するときにだけ使います。一方、“that” はそのどちらにも使うことが出来るので、より使い勝手がいいことがわかります。“that” が使いづらいマニアックなケースもありますが、差し当たっては “that” の優先順位が高いと考えて間違いないでしょう。「格」ってなんだ!?後年言語について学び始め、初めてこの謎が解けました。「格」を、英語では“case”といいます。これは、言語学者が、どちらも同じく文の先頭に来ている、「私」という同じ単語です。ですが、この2つの「私」は、明らかに違う役割を持っています。前者はご飯を「食べる」という動作の主体ですが、後者は「困らせる」という動作を受ける客体です。このように、日本語の場合は「が」がついているものを「ガ格」、「を」がついているものを「ヲ格」というように、名詞の後についてくる助詞によって、その名詞の役割を区別しています。「私が」がガ格の私、「私を」はヲ格の私というわけです。英語の格も、その単語と動詞との関係で決まります。「主格」は、その名詞が「主語という役割」を持っていることを表わしています。実際の例を見てみましょう。I have a friend.(私には友達がいる)関係代名詞も代名詞ですから、なにかの代わりになっているはずです。今回の場合、この “who” は、“friend” の代わりになっています。つまりI have a friend, the と考えることが出来るのです。この時 “who” は、動詞 “live” の主語になっていることがわかります。これも『総合英語FOREST』からの借例です。They live in a house.この文もThey live in a house, the と考えることができるため、“which” は “house” の代わりをしていると言えます。“house” は “stand” の主語ですから、これは「主格」の関係代名詞なのです。主格の関係代名詞で気をつけなければいけないのは、この文を見てみましょう。This is the book.関係代名詞は前に来る言葉の代わりになるものですから、この “which” は “the book” の代わりをしていると考えられます。動詞(V)の “bought=buy(買う)” と、“the book はどのような関係でしょうか?「その本」は「買われた」ものですから “the book” は “buy” という動作の客体です。動作の客体を別名で目的語(O)と呼びます。この “which” は目的語の代わりをしているので、「目的格」と言います。目的格の関係代名詞は、The people(その人々)“who” は前にある “the people” の代わりをしていると考えられます。“the people”は、“met=meet(会う)”の主語ではありません。「会った対象」ですから、動作の客体であり、目的語になります。つまり、と変形できるのです。これも目的格の関係代名詞です。目的格の関係代名詞は、口語では省略するのが普通です。これが、主格の関係代名詞との最大の違いです。実際に省略できるかどうかを見分けるには、関係代名詞の後ろに主語があるかどうかを見るのが簡単です。また、目的格の場合のみ、“who” を “whom” と書く場合がありますが、これは絶対のルールではありません。前置詞が直前に来る“to whom”,“by whom”のような特別な言い方では使うことがありますが、それは次回に譲ることにさせていただきます。「日本語で1単語では説明できないとき」が、関係代名詞を使う合図です。この感覚に慣れることが、関係代名詞習得の第一歩です。次回は、より上級の関係代名詞の使い方をご紹介します。難易度は少し上がりますが、できるだけわかりやすく解説をいたしますので、ぜひご覧ください。参考:Please SHARE this article.東京外国語大学大学院所属。慶應義塾大学文学部卒。英語に関する最新記事を英語に関する最新記事をメールアドレスを登録すると、すぐに使える英会話フレーズ集などメールアドレスを登録すると、 関係代名詞のthatはwho, whom, whichの代わりに用いることができますが、thatしか使えない場合もあります。ここでは、関係代名詞thatの使い方と特別用法について例文と練習問題を用いて分かりやすく解 …
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