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このエントリーでは、マクロ環境とは要するに世の中のことであり、すべてのビジネスの土台です。ビジネスでは買い手や競合、つまり、市場にばかり焦点が当たりがちですが、マクロ環境がビジネスに及ぼす影響を正しく理解しておかないと、思わぬところで足をすくわれることになりかねません。扱う概念が大きいため抽象的な話が多いですが、頑張ってください。では始めていきましょう。目次まず、「マクロ環境」という言葉を定義しましょう。以下のスライドを見てください。このように、マクロ環境:市場の外部環境(= 世の中 − 市場)ただ、こんなことを言われてもよく分からないですよね。私たちにとって馴染みがあるのはスライドの右側にある「市場」の方なので、まずはそちらから考えていきましょう。このサイトでは、「市場」を「このように、売り手は商品を通じて買い手の問題を解決し、その対価として金銭的報酬を受け取ります。この取引が行われる場が「市場」です。また、ここでの「問題」は「市場:ある問題を抱える買い手と、その問題を解決する売り手が形成する場・領域なお、この定義は一般的な市場の定義(商品をやりとりする場・領域)より複雑ですが、この理由は後ほど説明します。また、これ以降、「市場」は、ビジネスをする上で避けては通れない概念です。経済新聞で「市場」という言葉が使われない日は、おそらく1日もないでしょう。それくらい、「市場」とはビジネスパーソンの間で当たり前の概念です。というより、「ビジネス」と「市場」はほとんど同義だと言っても差し支えないでしょう。ビジネスをしていれば、買い手や競合(=市場の構成プレイヤー)のことを考えざるを得ないからです。つまり、「ビジネスをする」ということは、「どこかの市場に属して、そのことを考え、行動する」ことなのです。また、俺たちは、グローバルな世界を舞台に、グレートな価値を届ける、ベストな集団だ。ヤバすぎますね(頭が)そこで、「ここからここまでが市場だ」という線を引いて、これはスポーツと似ています。あらゆるスポーツは、そのフィールド(プレイする範囲)が決めれられていますよね。それも当然で、範囲が決まっていなければ「誰がプレイヤーか/どこにプレイヤーがいるか」を判断しようがなくなります。これではスポーツとして成立しません。最低でも、観客とプレイヤーを分ける必要があり、それには仕切り線が必要です。同じように、まとめると、市場とは企業が定義する「自分たちがビジネスをするフィールド」のことで、企業は市場のことをよく分かっています。市場とは企業がビジネスを行うフィールドであり、企業は市場についてよく分かっているちなみに、スポーツとビジネスでは決定的に違う点が1つありますので、こちらもセットで覚えてください。スポーツのフィールドのサイズは、滅多なことでは変わりません。たとえば、テニスコートのサイズはシングルスなら縦23.77m、横8.23mと決まっています。これはおそらく、100年後も変わっていないでしょう。変えるとすると、世界中のテニスコートで工事が必要ですからね。一方、ビジネスで自分たちの市場をどのように定義するかは、各社の自由です。テニスコートにたとえるなら、コートを作る場所も、コートの大きさも、各企業が自由に決めていいということです。つまり、さて、ここで「ミクロ環境とは、ここまで述べた「市場」の同義語です。マーケティングの教科書などで、マクロ環境の対立概念として市場を述べるときに使われる言葉ですただ、この言葉を使う機会はないでしょう。先述のとおり、ビジネスでは「市場」が圧倒的に普及しています。わざわざ分かりにくい言葉に言い換える理由はありません。私も教科書でしか見たことがなく、ビジネスで実際に使ったことはありません。いま仕方なく使いましたが、これ以降は使うことはないでしょう。話をマクロ環境に戻しましょう。今度はスライドの左側を確認してください。市場の外には、世の中が広がっていますよね。これがマクロ環境です。冒頭で説明したとおり、世の中全体から市場を引いたものだと考えてください。実用上は、では、そのように定義されるマクロ環境は、どのような特徴を持っているのでしょう? まずは以下の2点を押さえてください。どちらも、「マクロ環境」を「世の中」に置き換えれば、正しいことは明らかでしょう。まず、これは先ほど述べた「市場を定義する理由」と表裏一体の話です。「世の中」はよく分からないから、分かりやすい「市場」を切り出すわけですね。次に、マクロ環境とは、よく分からないモノであり、かつ変化するもちろん、この「よく分からない、変化するモノ」をなんとか理解しようというのが、これから考えていくことです。ただ、そもそもの出発点として「さて、そんな分かりにくいマクロ環境が、ビジネスに破壊的なインパクトをもたらすことがあります。このように、ただ、これでは抽象的すぎてピンとこないでしょう。ちょうど現在進行系の具体例があるので、それを見ていきましょう。とりあえず、以下のスライドを見てください。このように、コンパクトデジカメ(以降、「コンデジ」と表記します)市場はこの10年で92%も縮小しています(台数ベース)。あと数年でコンデジ市場は消滅するでしょう。こうなった原因は知ってのとおり、ではここで、先ほどのスライドを確認してください。ここで質問です。現在(2019年)においては、答えは明らかに「イエス」です。どう考えても、スマホがコンデジの需要を食っているわけですからね。自分たちの売上を奪う企業を「競合」と呼ばないわけにはいきません。実際、あとは知ってのとおりで、この2つを比較した場合、普通の人にはコンデジを選ぶ理由がありません。スマホには他にも解決できる問題が山ほどあり、現代人のマストアイテムです。つまり、ほとんどの人にとってコンデジとは「しかも、純粋なカメラとしてこの2つを比較しても、撮影してから簡単にネットにアップできる分、スマホの方が優れているとすら言えます。画質は素人目には差が判別できないレベルになっていますし、そもそも画質を追求する買い手(プロカメラマンなど)はデジタル一眼レフを買います。結局、コンデジは買い手に訴求できるポイントが何も残っていません。この結果が、先ほど見てもらった急速な市場縮小です。このように、同じ問題を解決できるのであれば、買い手はその手段を問いません。つまり、これが先ほど、「市場」を「ある問題を抱える買い手と、その問題を解決する売り手が形成する場・領域」と、小難しく定義した理由です。買い手は自分の問題を解決する商品を横並びで比較するので、では、次の質問です。この質問に厳密に答えることは困難ですが、少し考えてみましょう。最も早いタイミングは、最初のカメラ付き携帯電話(京セラ VP-210)が発売された1999年でしょうか。これより前のタイミングでは、「写真を撮影したい」という問題は、カメラだけが解決できるものでした。ただし、当時のカメラ付き携帯の画質はとてもカメラと比較できるようなものではなく、まだまだ「携帯とカメラは別物」という意識が主流だったように思います。データを見ても、この時点からコンデジの出荷台数は急成長していますしね。最遅のタイミングは、明らかに2007年でしょう。初代iPhoneが写真市場をターゲットにしていたのは明らかです。実際、コンデジ市場の衰退は、iPhoneの発売をきっかけに始まっています。グラフを再掲しておくので確認してください。ここでは厳密なタイミングを考えたいわけではないので、このあたりにしておきましょう。とにかく、写真市場の例は、テクノロジー以外にも、マクロ環境の変化が市場に影響を及ぼすケースはいくらでも考えられます。以下の例を見てください。ここで太字にした要因は、どれも「市場」に含めるようなものではありません。すべてマクロ環境に属するものです。それらがビジネスに大きなインパクトを与えていることを確認してください。ここがポイントです。マクロ環境の変化が、ビジネスを根本から変えてしまうことがあるこれをイメージで表現したのが、先ほどのスライドです。もう一度確認してください。市場やKSFは、マクロ環境からの圧力に応じて変化するしかありません。これは要するに、与えられた前提を無視して、数学の問題を解くことはできませんよね。同じように、マクロ環境というビジネスの前提を無視してビジネスをすることは不可能なのです。マクロ環境には従うしかありません。言い換えると、もちろん、選んだ市場の中で競合を上回る努力をすることも重要です。しかし、それ以前に、その市場が世の中の流れに合っていなければどうしようもありませんビジネスの根本的な成否は、マクロ環境によって決まるここまでの話をまとめてみましょう。要するにこういう話でした。しかし、そうは言っても、ではどうすればいいのかと言うと、先ほど述べたように、ビジネスにおける市場の仕切り線は、何度でも書き直しが可能なものです。世の中の変化をいち早く察知して、市場が受ける将来的な影響を予測し、それに応じて自社のビジネスモデルを修正し続ける必要があるのです。もちろん、「ビジネスモデルの修正」の中には事業撤退も含まれます。では、それで、この問いを丁寧に考えてみると、俗に言うPEST分析(マクロ環境分析)の問題点が浮かび上がってくるのですが、ここからがまだ長いので、このエントリーはここまでとします。以上、マクロ環境とは何か、それがビジネスにどのような影響を及ぼすのかを説明しました。続きは以下になります。また、マーケティング関連のエントリーは以下のページにまとめてあります。こちらも参考にしてください。なお、マーケティングでは「外部環境」という言葉を「自社の影響力が及ばない環境(つまり、自社以外のすべて)」という意味で使う人たちも存在します。ここではそのような意味ではなく、単に「市場の外側」という意味で使っているので注意してください。 なお、ミクロ環境を「企業が統制可能な環境」と定義して、なぜかそこに買い手や競合が含まれる考え方も存在します。しかし、現実的に企業が統制可能なのは自社だけなので、このような定義の仕方は無意味でしょう。このあたりの定義のややこしさもあるので、とにかく「ミクロ環境」という言葉は使わないことをオススメします。 厳密には企業が選ぶのは市場ではなくビジネスモデルですが、話の流れ的な分かりやすさを重視して「市場」と表記しています。 荘加 大祐株式会社ロジカディア 代表取締役CEO役に立つ知識やスキルを、正しく、分かりやすく、面白く伝えたいです。よろしくお願いします!<経歴>以下、第6章まで発売中です。Copyright © 2020 Logicadia Inc. | All rights Reserved.
みなさんは、「マクロ」「ミクロ」「メゾ」といった言葉を聞いたことがありますか。「ミクロ」という言葉はテレビで聞いたことがあっても、「マクロ」や「メゾ」については、あまり聞き馴染みが無いという方もいるでしょう。今回は、マクロ・ミクロ・メゾについてとその事例などを説明していきます。ここではまず、「マクロ」という言葉には、どのような意味があるのかということについて説明します。 macro(マクロ)とは。意味や解説、類語。[名・形動]1 巨大であること。巨視的であること。また、そのさま。「マクロな展望」⇔ミクロ。2 パソコンで、複雑な操作の手順をあらかじめ登録しておき、必要なときに簡単に実行させる機能。マクロ機能。
これからエクセルマクロvbaを学ぶ人にとって、「マクロを勉強する必要性あるのか」と感じることがあります。 実際、エクセルマクロvbaを学び始めた後になって、「他のことを学べばよかった」と考えるかもしれません。 そう考えるのも無理はありません。
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