「雲のむこう、約束の場所」台詞集 ※注意事項 なんらかの問題が生じる場合にはただちに削除します。 無断転載も固くお断りします。 最終更新2005/5/1 以後更新の予定はありません。 オープニング いつも何かを失う予感があると、彼女はそう言った。 『ほしのこえ』でデビューした新海誠監督の第2作目となる『雲のむこう、約束の場所』は、新海監督が、原作、脚本、撮影まで自身で手がけたアニメ映画で、国内外で高い評価を得ています。 『雲のむこう、約束の場所』は、2004年に公開された新海誠監督原作による長編アニメ映画です。その後も小説版の刊行やコミカライズも連載されています。 主人公・藤沢浩紀の声を担当したのは俳優として活躍する吉岡秀隆。吉岡は5歳の頃から演技を初め、国民的ドラマ『北の国から』シリーズの出演や『Dr.コトー診療所』で主演を務めるなど、俳優として精力的に活動してきました。 2016年の『君の名は。』で、国民的アニメ監督となった新海誠監督。デビュー作『それでは、映画『雲のむこう、約束の場所』の以下内容を紹介していきます。「あらすじ」だけ知りたい方は、『君の名は。』『天気の子』と連続ヒットを記録し、日本を代表するアニメ監督にまで上り詰めた新海誠監督。「新海作品がもっとたくさん見たい!」という人は、新海監督初の長編作品『雲のむこう、約束の場所』がおすすめです。本作が視聴[…]「あの雲の向こうには、彼女との約束の場所があった。」本作では冷戦体制が続いている設定と、中学~高校までの主人公たちの青春物語がリンクした内容です。そこの部分だけでも知っておくと、物語が理解しやすいように感じます。この映画が公開された2004年当時、アニメ評論家が「自分の将来と世界の行く末がリンクする」物語を、『新世紀エヴァンゲリオン』や『雲のむこう、約束の場所』は、そんな時代に生まれた作品でもあります。新海監督が「監督・脚本・演出・作画・美術・編集」など、ほぼすべての制作作業を1人でこなしたデビュー作と異なり、他のアニメ製作者と作ったはじめての映画作品です。『雲のむこう、約束の場所』は、「第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞」「第36回星雲賞アート部門」など、5つの賞を受賞しています。1996年、冷戦体制が存続している世界。世界は南北に分断されており、日本も共産国家群「ユニオン」に統治されている「蝦夷(エゾ)」と、アメリカに統治されている「本州以南の日本」に分断されていました。中学3年生のヒロキとタクヤは、今の世界を支える「巨大な塔」を見るため、ヴェラシーラという飛行機を2人で作っています。偶然ながら、憧れの同級生サユリに2人の計画を教えることになり、秘密を共有した彼らは親しい間柄となりました。しかし、夏休みのある日。サユリに対するそれぞれの想いを抱えながら、タクヤは地元の高校に進学し、富澤室長の外部研究員として参加していました。ヒロキは、鬱屈した気持ちを抱えながら、今までのことを忘れるために東京の高校に進学します。そんな中、中学3年生の時にアルバイトをしていた軍需工場である蝦夷製作所の社長岡部が不穏な動きをはじめたのです。タクヤとヒロキは中学3年生の時の夢である「巨大な塔」にまた関わることになっていきます。それぞれの思惑を抱きながら、彼らはヴェラシーラを飛ばそうと決意。ここからは『雲のむこう、約束の場所』のあらすじを紹介します。ネタバレ紹介となりますので、まだ観てない方はご注意ください。舞台は、日本が南北に分断された北海道(エゾ)。第二次世界大戦が終了した後、日本はドイツと同様南北に分断され、北海道は「蝦夷(えぞ)」として、共産国家群である「ユニオン」に占領されていました。「ユニオン」には、東京からも見ることができる「巨大な塔」がそびえたっています。青森の中学校に通うヒロキとタクヤは、「巨大な塔」を近くで見るために2年前から自分たちで飛行機を作っています。そして、その夢をかなえるために、2人は地元の軍需工場である蝦夷製作所でアルバイトをして、飛行機を完成させようとしていました。2人に興味を持った、2人の憧れの存在である同級生サユリは、2人の夢に共感をし、ヒロキ・タクヤと夏休みを一緒に過ごすことになります。楽しく、淡い青春を過ごしていた彼らだが、サユリが忽然と姿を消しました。行方が分からなくなったサユリについて一切情報がないまま、ヒロキとタクヤは飛行機への夢も無くしてしまい、飛行機づくりは中断されるに至ります。3年が経った1999年。サユリの失踪をきっかけに、すべてを忘れようとしていたヒロキは、東京の高校に進学をしました。地元の誰とも交流をせず、ただただ昔を忘れようと努力していましたが、サユリを忘れられないままでいます。一方タクヤは、地元の高校に進学。その研究所では「塔」の研究をしており、「塔」の一機能である「平行宇宙」の観測と、そこへの接続を試みる実験をしていたのです。失踪をしたと考えられていたサユリは、原因不明の病で3年間昏睡状態に陥っていることを富澤が突き止めます。そして、サユリが「塔」のカギを握っていることも…そんな中、アメリカが「ユニオン」に宣戦を布告し、津軽海峡で戦争が勃発。蝦夷製作所の所長・岡部は、実は反ユニオンの組織「ウィルタ解放戦線」というテロ組織のリーダーであり、南北統一のため活動していました。岡部は「塔」を破壊するための「PL外殻爆弾」を極秘裏に入手し、「塔」を破壊しようと工作をはじめます。岡部の旧友である富澤の研究所に参加していたタクヤも、テロ活動に身を投じることに。それぞれの事情が絡まる中、3年前から同じ夢ばかりを見続けていたヒロキは、サユリも同様の夢を見ており、そこで意識を共有していることに気づきます。サユリを助けるために地元・青森へと旅立つヒロキ。「ウィルタ解放戦線」に参加していたタクヤは、ヒロキの甘っちょろい夢物語を一度はバカにするものの、「塔」を破壊するための「PL外殻爆弾」をヒロキに託します。サユリを病院から連れ出したヒロキは、タクヤとサユリとの夢である飛行機「ヴェラシーラ」にサユリと「PL外殻爆弾」を乗せて、「塔」へと飛び立っていきました。「塔」の役割については、2つの見方が存在しています。一つは、富澤が研究している内容で、宇宙がそれ自身生み出していると考えられている映画では、同研究所でタクヤと共に働いている笠原が平行宇宙について「宇宙が見る夢」という説明をしています。物理学的な理論で定説となっている「パラレルワールド」という考え方が、本作の世界観の前提として、可視化された状態で提出されています。現代物理学に親しみがない、あるいはその考え方になじめない人には難解です。もう一つは、テロリストである岡部が採用している内容で、「平行宇宙」の観測は表向きの役割であり、裏では「平行宇宙」の観測に付随して、未来予測が可能であるシステムとして機能する「塔」は、アメリカ側の軍事行動も予測することが可能となります。そうなれば、日本は「ユニオン」の占領下に置かれることは間違いありません。「サユリは、平行宇宙が地球を飲み込まないための防波堤として存在していた」「平行宇宙」は、空間に入ると、その世界を飲み込んでしまいます。すでに「塔」の周囲半径数キロメートルの空間が、「平行宇宙」の暗闇に侵食されており、世界は「平行宇宙」に飲み込まれる危険にさらされていました。しかしそれが世界へと累を及ぼさないのは、サユリのおかげなのです。これは、塔の設計者であり、サユリの祖父であるエクスン・ツキノエが設計したプログラムです。一人の人間の脳では処理しきれないほどの「平行宇宙」の情報がサユリの脳内に流れ込んでくるため、起きていることが不可能な状態にサユリは陥っていました。「平行宇宙」に飲み込まれる危険性がる世界を救うため、「ウィルタ解放戦線」は「塔」を破壊しようと目論見ます。ヒロキはサユリを目覚めさせるため、サユリを乗せて「ヴェラシーラ」を飛ばそうとしました。もしサユリが目覚めれば「平行宇宙」が空間にあふれてきて、世界は崩壊してしまいます。世界を崩壊させたくない富澤は、サユリを眠り続けさせたい。サユリとの約束を叶えたいヒロキはサユリを目覚めさせたい。2人の立場がわかるタクヤは、悩んだ末にヒロキの「約束」を後押しします。ヴェラシーラに乗り込んだヒロキとサユリ。ユニオンからの攻撃をくぐり抜け、「塔」へと近づいたヴェラシーラ。するとサユリ目覚めます。瞬間、蝦夷は「平行宇宙」の位相変化により、飲み込まれていきます。しかし、ヒロキの発射した「PL外殻爆弾(ミサイル)」が塔を破壊することで、流出は食い止められました。サユリの「大切な記憶」を奪って…。戦争は終結し、南北統一は実現されています。31才になったヒロキは青森に戻りましたが、隣にサユリの姿はありません。「約束をなくした世界で、それでも、これから僕たちは生き始める」『前作でも見られた少年少女の恋愛模様と、SF作品としての設定が見事に調和しており、「新海監督らしさ」を充分に感じられる一作です。青春の1ページを切り取るのが巧みな新海監督。この作品でも序盤に、「犯罪になっても空を飛びたい、あの塔まで行きたい」という熱い思いを持った少年たちが描かれています。一方で、「思春期時代の思い出が忘れられない」という部分は、次作『「友情と恋愛」という陳腐なテーマも、強いドラマ性を付加させることによって、大人の視聴にも十分耐えるものになっています。新海監督の2作目とあってか、近年の作品に比べてキャラクターデザインの雑さが目立ちつ部分もあります。そして設定自体にSF感が強く、ロボットモノや戦争モノが好きな方には面白く見える作品かもしれません。しかしアクションの要素は、「ウィルタ解放戦線の工作活動の場面」「塔にヴェラシーラが飛んでいく場面」のみなので、そちらの方面でも期待は裏切られるでしょう。物語の設定上難しいところもありますが、昏睡状態に陥っているサユリとヒロキの対話は、夢空間のようなもので行われています。彼らの対話は、対話でありながらそれぞれを想うポエムと感じられる方もいるのではないでしょうか。『雲のむこう、約束の場所』は、主人公が「ある人物を救うのか、それともこの世界を救うのか」という選択に迫られるシーンがあります。このシーンは、新海監督の『この究極の2択を迫られて、主人公がどちらの選択肢を選ぶのか。そして物語がどのような結末を迎えるのか。その共通点、そして違う点を見比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。— 0 mujin (@Mujin_001) 『雲のむこう、約束の場所』の聖地は青森県!津軽半島が主な舞台です。駅名は「青森駅・蟹田駅・今別駅・三厩駅・竜飛崎」が聖地となっており、この周辺も舞台となっています。行けるとこまで来たって感じですねぇ— アッキマン (@tajiri0917) 「津軽線の電車内」「外ヶ浜警察署前の交差点」「階段国道R339」もロケ地として使われています。津軽線の電車は、人が少ないことも多いので撮影しやすいスポットです。— ケケ (@keke_eiki) 東北がロケ地となるアニメは少ないので、ぜひ行ってみてください。現実の世界観を緻密に描かれている新海ワールド、同映画でも同じように楽しむことができます。『君の名は。』『天使の子』で新海監督の作品を知った人たちにとって、おそらく本作はあまりおもしろい作品ではないでしょう。戦後日本のif設定や「パラレルワールド」の説明など、本作が前提としている世界観の説明場面が多く、主人公たちの物語があまり詳細に語られないからです。そして、新海誠監督作品の特徴とも言えるしかし『君の名は。』に比べると、主人公たちの対話よりも、それぞれの人物が話すモノローグの方が中心となっていて、「登場人物たちのセリフが聞こえないまま音楽が流れる」こういった部分は近年のヒット作とは異なるものであり、「天気の子」などで感じられた新海ワールドを期待すると、少し違和感をおぼえる結果となってしまうかもしれません。コメントの表示は管理者に承認されてからになります。これからの働き方、各種クリエイティブ・エモさを感じるものにスポットを当て、「その魅力」について発信していくことを目的としています。
その後、佐由理は突然姿を消してしまい3年の月日が過ぎます。浩紀は東京に行き、青森に残った拓也は、軍の研究所で平行宇宙に接続する実験を行っていました。 また麻雀の腕も確かで、麻雀愛好家の有名人としても知られています。沢渡佐由理は、ふたりが造った飛行機で塔まで行くのを楽しみにしていました。しかし中学3年の夏から謎の睡眠障害に陥り、ふたりには何も伝えられぬまま姿を消してしまいます。その後、塔の製作者が佐由理の祖父であることから、塔と佐由理の関係も明らかになりました。ヒロイン沢渡佐由理を演じた南里侑香は日本の女優・声優・歌手です。幼少期から演技を学んでおり、1996年から子役としてメディアに露出していました。 2001年には『パワーパフガールズ』のバブルス役で声優デビューを果たし、以降声優としての活躍が目立ちます。 佐由理は、ひとりで生きていこうと決めて、浩紀から離れていったというものです。実は密かに拓也も佐由理のことが気になっていたので、どちらかを選んでしまうと大切にしていた3人の関係が壊れてしまうと思ったのではないでしょうか。
雲のむこう、約束の場所(2004年11月20日公開)の映画情報を紹介。短編「ほしのこえ」が絶賛された、新海誠監督が放つ長編アニメ。架空の戦後を舞台に、眠り続ける同級生を救… 『雲のむこう、約束の場所』は、『君の名は。』の新海誠監督が制作した、第2弾のアニメ映画。奥行きのある広い空間と、どこか懐かしさを感じる温かい作品です。国内外からも高い評価を得たこの作品を、ネタバレを含みつつ紹介します! 『本作は新海初の長編アニメーション作品であるとともに、監督・タイトルについて新海は、「「雲のむこう」という言葉には、登場人物たちの前向きな意志を込めています。今ではない、ここではない、彼らが目指すその先に「約束の場所」があるというような。」と述べているもうひとつの戦後の世界。
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